万博公園のアリーナ計画で、大阪府が事業者を選定しました。


大阪府は、万博記念公園中央駐車場周辺で計画している大規模アリーナの建設計画について、事業者の選定を行い、提案内容を公表しました。最大18,000人を収容するアリーナに、ホテル、オフィス、共同住宅を建設する大規模な計画を採用しました。

敷地アリーナ開業は2027年、全体が完成するのは2037年の予定という長期の再開発計画がスタートしようとしています。

アリーナ建設計画は2019年に公表されました。国際的なスポーツ大会に耐えられる規模のアリーナが首都圏にしか存在せず、比較的大規模な大阪城ホールの予約も込み合っており、関西でのイベント開催が難しい状況でした。首都圏のアリーナに匹敵する規模のアリーナを建設し、関西へイベントを誘致する計画です。

今回の計画は、「万博記念公園駅前周辺地区活性化」の事業者公募という形で、事業者から提案を受ける形で行われました。

提案したのは2者。そのうち、三菱商事都市開発、アンシュッツ・エンターテイメント・グループ、関電不動産開発の共同企業体による提案が最優秀提案となりました。事業者に参加しているアンシュッツ(Anschutz Entertainment Group、AEG)は、アメリカの世界的なスポーツ・音楽エンターテイメント企業で、世界各地でイベント会場の所有・運営、ライブイベントの運営を行うとともに、スポーツチームも所有しています。

大阪府が公表した提案内容によると、アリーナの最大収容人数は18,000人、固定席13,400席で西日本最大級とのこと。ただ、固定席の規模は、大阪府が当初目標にしていた横浜アリーナ(固定席15,000席)にはやや劣る規模になります。なお、大阪城ホールは、最大収容人数16,000人、固定席約9,000人。最大席数は驚く差ではないものの、固定席が大幅に増え、世界フィギュアスケート選手権、プロテニス、NBA公式戦など、国際スポーツイベントが開催可能になります。

アリーナ棟のイメージ図

採用理由は、大規模なアリーナが提案されていること、アリーナを中核とした、ポストコロナ時代における新しいまちづくりが提案されていること、景観に対する配慮、スマートシティの実現に向けた取組みや交通計画等も十分に考慮された計画となっていること、段階的な開発とする予定であることなどです。

選定委員会からは従来になかった発想の、創意工夫に富んだ、さらなる革新的なアリーナを実現や、住宅やオフィスの開発について自治体等の意見に配慮する、大阪府や吹田市も提案の実現に向けてサポートすることのコメントがされています。

アリーナの想定来館者数は年間180万人。年間165回のイベント開催を想定しています。パナソニックスタジアム吹田は、Jリーグが年間十数試合程度が開催され、コロナ前に年間40万人程度を動員していることと比較すると、はるかに多くのイベント開催と、多くの動員が計画されています。

アリーナが建設されるのは中央駐車場部分。ホテル阪急エキスポパークの跡地やDILIPA跡地など、中央駐車場の周辺部分には、ホテルや商業施設、オフィス棟などが建設されます。

敷地計画

ホテル、オフィス、共同住宅などの詳細はこちら

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4件のフィードバック

  1. のアバター
    匿名

    コストコがよかった

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    匿名

    コストコは門真市にできますね。

  3. のアバター
    匿名

    門真はちょっと遠いですね。
    南千里にも少し魅力あるお店欲しいですね

  4. のアバター
    匿名

    コストコに関しては、門真にできるのにわざわざ至近の吹田には作らんでしょう
    共同住宅は、もうこれ以上いらんけどな~
    オフィスにホテル・・・コロナの影響がどう出ますかね

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