地震の影響でメイシアター大ホールが1年閉鎖。予期されていたこととして批判されています。

メイシアターの大ホールは、大阪府北部地震で天井が損傷して安全面で懸念があるため、少なくとも1年間閉鎖されることになりました。しかし、耐震補強すべきという認識があったのに、昨年の改修工事で実施されなかったという経緯があり、批判されています。

メイシアターは、2017年4月からの1年間で、40億円の予算で全面改修が行われる計画でした。実際、昨年度1年間閉鎖されて改修工事が行われたものの、舞台機構設備、受変電設備、トイレ、エレベータの改修工事が6億5千万円の予算で実施されただけで、当初は計画されていたホール天井の耐震工事は見送られました。

メイシアターの改修工事の入札が行われたものの、2度にわたって請け負える業者が現れませんでした。予算の少なさと工事に充てられる期間の短さが要因だったようです。しかし、1年間メイシアターを全面的に閉鎖するとした予定通り、昨年4月より閉鎖。吹田まつりの関連イベントの中止、成人式の別会場での開催など、定例行事を含む多数の催しへ影響を与えることとなりました。

結局、当初より内容を絞り込んだ工事を実施することが決定。しかし、閉鎖前の2月の議会での吹田市の計画と、4月になってからの吹田市の方針の食い違いなど、その経緯に疑問を抱く市議も出ている状態でした。

ホール天井の耐震化のほか、バリアフリー関係の工事なども見送るという方針自体についても、市議会では延期を求める会派が出て市民からも疑問の声が上がっていました

さらに、このような経緯への疑問に対して吹田市による説明会が開催されたものの、個人情報を流出させる不祥事が発生

誰からも納得されていないかのような工事と長期にわたる閉鎖を終えて、イベントが再開されて間もない時期での地震でした。

MBSがこの問題についてニュースで取り上げていますので、紹介します。


 耐震化見送った「吊り天井」に被害 吹田メイシアター – MBSニュース

多くの住宅で被害が出た大阪北部地震。大阪府吹田市の施設では、あわや大惨事という事態になっていました。屋根から吊り下げられた天井に損傷があったのですが、実はこの天井、直前の改修で耐震化が見送られていました。

MBSニュースより

会場として予約していた吹田市の文化施設「メイシアター」の大ホールが被害を受け、使用を1年間休止することになったのです。席に散乱する白いかたまりのようなもの…天井の素材が地震で落ちました。ボルトやナットなど金具も落ちていました。当時は開館前で人はいませんでしたが、この日は中学校の合唱コンクールが予定されていました。

天井を支える支柱が曲がっていたり穴が開くなど、複数の場所で異常が見つかりました。

「今すぐ落ちるということはないまでも、そういうリスクが大きくなっていることは考えていかないといけない」(吹田市 木下敏彦さん)

メイシアターは、去年4月から今年3月末まで休館し約40億円をかけて改修工事をすることになっていました。ところが、舞台や照明などの改修はされたものの、検討されていた吊り天井の耐震化は見送られました。というのも2度にわたる入札が不調に終わり、工事を請け負う業者が見つからなかったのです。市民からは、当時から耐震化の見送りを危険視する声が上がっていました。去年11月、市が開催した説明会の場では…。

「人の命を軽視しているのではないか」(市民)
「われわれはリスクの中で生きている。『万が一落ちたらどうすんねん』『絶対落ちへんのか?』そういう質問よくあるんですが、でもそないに危なくないという判断、これは私の政治的判断です。私が責任取ります」(後藤圭二吹田市長)

震度5強の揺れで損傷を受けた吊り天井。吹田市長は、天井が落下しなかったため耐震化せずにオープンしたことに問題はないと話します。

「『安全』の判断をしたというのは『落下しない』という判断です。ダメージは受けました。一度そういうダメージを受けたので、しっかり改修しなければならない」(後藤圭二吹田市長)

※一部省略


安全上の問題が出ているとはいえ、地震で天井は落下せず、大きな事故にはなりませんでした。ただ、結果論とは言え、大した工事も行われないまま2年間にわたって閉鎖されることとなった点は、今後もくすぶりそうです。

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