ホテル阪急エキスポパークが2020年2月で営業終了

万博公園にある「ホテル阪急エキスポパーク」が2020年2月をもって営業を終了することになりました。エキスポシティを徹底取材するブログ!で紹介されています

1990年にホテルオオサカサンパレスとして開業したこのホテル。第一阪急ホテルズ(当時)の運営に変わったのが2004年。30年の間に2度目の営業終了を迎えることになりました。

運営する阪急阪神ホテルズの発表によると、営業は来年の2月29日まで。賃貸借契約の満了に伴い、営業を終了するとしています。

ホテル阪急エキスポパークは、1970年の大阪万博の敷地内にあり、元々は万博記念公園を運営していた国の機関の土地でした。現在は万博記念公園を譲り受けた大阪府の土地です。

また、建物は別の国の機関である「雇用・能力開発機構」と大阪府の外郭団体「大阪勤労者職業福祉センター」という勤労関係の団体が建設し、「ホテルオオサカサンパレス」として運営されていました。建設費は120億円だったといいます。経営が行き詰った後、大阪府に売却されました。

サンパレスとしての営業を終了した後、大阪府によるコンペで、2004年より運営者が阪急電鉄系の第一阪急ホテルズ(現 阪急阪神ホテルズ)となり、15年強運営されてきました。

ホテル阪急エキスポパークとなった当時のホテル外観(2004年4月撮影)

ホテルとして客室だけではなく、レストラン、宴会場、フィットネス、プール、チャペルなどを備えているものの、郊外のベッドタウンである吹田市、週末の日帰りの行楽地といえる万博公園という立地は、宿泊客を安定的に集められる場所とは言えず、経営は難しかったものと思います。

阪急の運営となった2004年は国立国際美術館が大阪市内に移転するなど、大阪万博の“遺産”が減少していたとき。2003年に「源気温泉万博おゆば」がオープンしており、ホテルという遠方からの集客と反して近隣からの日常的な集客を意識しはじめているときでもあります。2007年にはエキスポランドが休園し、2009年に閉園し、遠方からの集客の難しさが決定的となりました。

2015年にエキスポシティが開業したものの、エキスポシティ自体が平日の集客に苦労していましたし、ホテルへの波及も限定的だったものと思います。昨年6月にはフィットネスやプールを閉鎖していました。

また、阪急阪神ホテルズは、今年11月、ヨドバシ梅田タワーに新しいホテルを開業予定。また、宝塚ホテルの建て替えを行うなど、新規ホテルの投資を行っています。一方で、阪急阪神ホテルズを擁する阪急阪神ホールディングスでは、ホテル事業の営業利益率は1.8%で、事業分野の中では最低。厳しい経営のホテルには、厳しい判断が下ったものと思います。

営業終了後の跡地の利用は現時点では明らかになっていません。引き続きホテルとして運営する事業者を募集するのか、はたまた別の形になるのか、大阪府が検討を進めていくものと思います。

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この記事へのコメント(掲示板)

  1. ブログを取り上げていただき感謝します。
    ここ数年で万博公園を取り巻く環境は大きく変化しており、ホテルという業態が難しい立地であるとは確かですね。

    1. 参考にさせていただきました。ありがとうございます。いつも情報の早さに驚いています。地元民としては楽しめる場所でも、府外の人に観光などで来てもらうにはちょっと難しい印象がありますね。

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