吹田市朝日が丘町の老人ホームで、人工呼吸器の電源が切れていて入居者が死亡した事件で、大阪府警は、一次的に切った人工呼吸器の電源を入れ忘れて、窒息死させたことが原因として、施設長と準看護師を書類送検しました。
新聞報道からご紹介します。
人工呼吸器の電源入れ忘れ、ホーム入居者を死なせた疑い – 朝日新聞
大阪府吹田市の有料老人ホーム「メディカル・リハビリホームくらら吹田」で昨年8月20日夜、入所中の重病の女性(68)が付けていた人工呼吸器の電源を入れ忘れて、窒息死させたとして、大阪府警は5日、施設長の女(36)=同府茨木市=と准看護師の女(53)=兵庫県伊丹市=を業務上過失致死の疑いで書類送検し、発表した。共に容疑を認めているという。
捜査1課によると、准看護師は「たんの吸引の際にアラーム音が鳴るのが煩わしく、普段から電源を切っていた」、施設長は「医療行為は医師や看護師に任せていた」と供述している。 女性は筋肉が萎縮する重病で、自発呼吸が困難だった。
呼吸器電源入れ忘れ女性死亡、老人ホーム施設長ら2人書類送検…ベネッセ系運営 大阪府警 – 産経ニュース
本来は吸引作業中も電源を切ってはならないが、准看護師は「電源を入れたまま吸引作業をするとアラーム音がしてわずらわしく、頻繁に電源を切っていた」と供述している。
施設はベネッセコーポレーションの関連会社「ベネッセスタイルケア」が運営。同社の老松孝晃取締役は「深くお詫びする。責任を痛切に感じている」と話した。一方、女性の遺族は「入居者の安全が軽視され残念。介護事業者には安全管理を徹底してほしい」とのコメントを出した。
関連リンク
- 弊社運営ホーム「メディカル・リハビリホームくらら吹田」における発生事故に係る弊社職員の書類送検に関するお詫びとご報告– ベネッセスタイルケアの発表