鉄鋼館を「万博記念館」に-記念機構が計画、太陽の塔の内部修復も


万博記念公園を管理・運営する日本万国博覧会記念機構(吹田市千里万博公園)は、1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)を記念する施設や資料の保存に取り組み、その中で大阪万博当時から万博公園内に残る鉄鋼館を修復し、大阪万博の資料を展示する展示館とし、将来「万博記念館」を開設する構想を発表した。

構想は、同機構が15日に公表した万博記念公園の将来ビジョン案に含まれている。同案は、2008年からの次期中期計画の策定にあたって、国民からの意見を募集するために公表されたもの。それによると、同機構の具体的な活動として、自然環境保全への取り組み、生き生きとした人間社会構築への取り組みとあわせて日本万国博覧会の遺産の継承への取り組みが挙げられている。

鉄鋼館の修復、展示館開設のほかに、40周年(2010年)記念事業の一環として太陽の塔の外部塗装の修復や内部の修復を行ったり、資料やデータをデジタルアーカイブとしてホームページで公開したり研究機関に提供したりするとしている。

2000年以降、大阪万博当時から存在したエキスポタワー、国立国際美術館(万博当時は万国博美術館)、万国博ホールが次々と解体され、老朽化が進み、展示室が使われているだけの鉄鋼館も解体されるのではないかと噂されていた。今後は、鉄鋼館、太陽の塔のほか、日本庭園、夢の池の噴水や作品なども保存していくのだろう。

関連サイト
独立行政法人 日本万国博記念機構 – 万博公園、スポーツ施設や基金の情報。将来ビジョンも掲載し、意見を募集。

関連コンテンツ
スイタウェブ 万博情報 – 園内施設の紹介、交通アクセスなど。
エキスポタワー特集「Good Bye Expo Tower」 – 解体前、解体工事中の写真、ニュース記事。
万国博ホール・美術館特集 – 解体前、解体工事中の写真、リンク集など。

(スイタウェブ ニュース)

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