新商業施設オープンまで1週間 – 南千里駅前再開発


12月1日、南千里駅前に商業施設「ガーデンモール南千里」が開業する。千里ニュータウン最初の地区センターで、商業施設、公民館、図書館などが配置された千里南地区センター再開発事業の一環だが、商店が暫定店舗に移転してから4年以上が経過している。

ガーデンモール南千里
まもなくオープンするガーデンモール南千里。開業に向けて急ピッチで準備が進んでいる。(写真をクリックで拡大)

南千里駅前再開発は、大阪府千里センターによってイオン(当時 ジャスコ)主体の計画が進められ、2000年に旧商業棟を解体し地元商店は阪急南千里駅近くの暫定店舗に移っていた。ところが2年前、ジャスコ南千里店(吹田市千里山西)の扱いを巡って計画がとん挫、地元商店会が開発業者「ミキシング」と計画を進め、開業にこぎつけた。千里センターは用地を賃貸するだけだ。

ガーデンモール南千里は、延床面積1万262平方メートル、2階建ての施設。阪急オアシスを核店舗とし、田村書店などの既存の店舗に飲食店、服飾雑貨など14の新規店が加わって42店舗となる。

商業施設の再開発はまもなく完了することになるが、残された施設の再整備も課題だ。

隣接する阪急百貨店の旧千里山寮は2000年に閉鎖され、1階で営業する阪急オアシスも新商業施設の開業で移転することになっている。最近になって売却先が決定し、高層マンションの建設が計画されている。また、済生会千里病院、千里保健医療会館などの建て替えも計画され、吹田市立休日急病診療所などの行方がとりだたされている。

吹田市は、千里ニュータウンまちびらきの際につくられ、図書館などが入る千里市民センタービルについて、老朽化が進んでいることから、ビル内の公共施設を現在のタクシー乗り場に移転し、ビルを解体、公共広場などを設けることを計画している。しかし、吹田市が地区全体の再開発概要を決定する前に商業施設、マンション開発計画が事実上決定した状況で、残された公共施設の再配置に莫大な税金を投入することを疑問視する声も出ている。

千里市民センタービル
千里市民センタービル。銀行、図書館、市役所出張所などが入る。(写真をクリックで拡大)

日本初の大規模ニュータウン開発は、行政主導から地元の手に渡ろうとしている。

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