国立国際美術館 移転を前に閉館


1970年の大阪万博のパビリオンを改装して開館した国立国際美術館(吹田市千里万博公園、宮島 久雄館長)が、18日閉館した。同美術館は大阪市北区に移転することが決まっており、移転前の最後の日となった18日は、入館料が無料となったこともあり、多くの美術ファンや家族連れでにぎわった。

同美術館は、1970年に行われた日本万国博覧会のパビリオン「万博美術館」として建築された。その後改正された建築基準法に適合させるために改修が行われ、1977年10月に「国立国際美術館」として開館した。約5,000点の美術品を収蔵している。

しかし、建築から30年あまり経過して老朽化していることや収蔵庫が手狭となってきていることから、大阪市北区中之島の大阪市立科学館横 に移転することになった。閉館後は収蔵品の搬送作業が行われ、今年11月に再オープンする。

なお、移転後の博物館建物の利用について、日本万国博覧会記念機構や吹田市はコメントしていない。しかし一部で解体するという噂があり、保存・活用するように求める運動も行われている。

国立国際美術館 新しい国立国際美術館

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